『重力ピエロ』感想レビュー│もはや伝説の書き出し!読書初心者に推したい伊坂幸太郎の感動作

重力ピエロ 感想レビュー 本紹介
ウバ
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伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』は、家族とは何なのかを知ることができる物語です。

今では伝説となった書き出しで始まるストーリーは、切なくもやさしくて読者を魅了します

そんな『重力ピエロ』のおすすめポイントを、実際に読んだ感想と共に紹介していきます。

それじゃあ、早速いってみよー

読みやすさ4.0
ストーリー5.0
感動3.0
読書初心者おすすめ度4.5
『重力ピエロ』の評価
この記事でわかること
  • 『重力ピエロ』のあらすじ
  • 『重力ピエロ』のおすすめポイント3選(一行目・ストーリー・言い回し)
  • 読書初心者におすすめする理由

基本情報

タイトル重力ピエロ
著者伊坂幸太郎
出版社新潮社
発行年2003年
ジャンルヒューマンドラマ/ミステリ

2006年に映画化

伊坂幸太郎

2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。

以降、様々な文学賞を受賞する、超売れっ子作家。

代表作に『砂漠』『マリアビートル』『ゴールデンスランバー』などがある。

『重力ピエロ』のあらすじ

優しい父と美しい母を両親に持つ兄弟、泉水と春。

彼ら家族には、つらく悲しい過去があった。

大人になり、泉水は遺伝子情報を扱う企業に勤め、春は街の落書き消しを生業にしていた。

ある日、彼らの住む仙台の街で連続放火事件が発生。その事件現場には謎のグラフィティーアートが描かれていた。

事件の謎を追う兄弟と父。

謎解きの末、彼らが直面する事件の真実とは──。

『重力ピエロ』のおすすめポイント3選(感想込み・ネタバレなし)

伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』は、読み終えた後にやさしい気持ちになれる物語。

物語を通して描かれる家族愛に、読者はページを捲る手が止まりません

『家族とは何か』

それを知ることができるストーリーは、読書初心者にも読みやすい一冊です。

そんな『重力ピエロ』のおすすめポイントを、3つに分けて紹介していきます

これに触れずして本作は語れない!もはや伝説と化した書き出し

冒頭 startと書かれたボードが置いてある

『重力ピエロ』を『重力ピエロ』たらしめる、始まりの一行目。

インターネットで【重力ピエロ 一行目】で検索すると、すぐさまヒットするほど超有名な一行。

春が二階から落ちてきた。

この書き出しから『重力ピエロ』は始まります。

たった1文だけで、本作がユーモラスな作品だということを感じることができます。

落ちてきた春は季節のことではなく主人公の弟のことで、そのままの意味で春が二階から落ちてきます。

そこから一気に物語が始まって、ほんの数ページ読んだだけで春のことが好きになれます。

『書き出しが気に入った小説は、自分に合った小説である可能性が高い』

『重力ピエロ』の書き出しが気に入った方は、絶対に最後まで楽しんで読み進めることができます。

もちろん、この1文以降も魅力的なストーリーがページを捲るごとに待っています

というわけで、『重力ピエロ』のおすすめポイント1つ目は、『これに触れずして本作は語れない!もはや伝説と化した書き出し』です

手足のある本
手足のある本

なんだか詩的な書き出しで興味が出てきたボン

ウバ
ウバ

本当に詩的で素晴らしい書き出しだと思います。

私も一気に惚れてしまったひとりです

【兄・泉水と弟・春】家族とは何かの答えがここに!美しすぎるストーリー

家族 家のミニチュアの横に人形が三体並んでいる

『重力ピエロ』は事件の謎解き以上に、兄弟と父、そして母との記憶が織りなす家族の物語こそが、ストーリーの核心となっています。

物語の中で【落書き・放火・殺人・深刻な性犯罪】などの犯罪が描かれています。

そんな重めのストーリーとなっている本作ですが、いつも中心にあるのが『家族愛』のため、読み終わった後は優しくあたたかい気持ちになります。

ストーリーは、大まかには放火事件と街に出没する落書きに共通点を見つけた泉水と春が、事件の真相を追うというもの。

真相に迫りながら、彼らは家族の絆を再確認していきます。

とくに私の胸を打ったのは、春の描いた絵が県のコンクールで大賞を取った時のエピソード。

とある理由で絵がけなされたことを母親が怒るのですが、読みながら胸が熱くなりました。

そのワンシーンに家族の魅力がギュッと詰まっていて、とにかく感動できます

『家族とは何か』

『重力ピエロ』を読めば答えがわかると言い切っていいと思えるほど、描かれている家族愛は本物です

というわけで、『重力ピエロ』のおすすめポイント2つ目は、『家族とは何かの答えがここに!美しすぎるストーリー』です

手足のある本
手足のある本

家族って本当に素晴らしいんだボン

ウバ
ウバ

そうですね。

彼らを見ていると”本当の家族とは”なんなのかがわかる気がします。

ストーリーは重いのに軽やかな読み心地!『伊坂節』全開の言い回し

メモに言葉と書かれている 言い回し

上記した通り、『重力ピエロ』は様々な犯罪が絡む重めのストーリーとなっています。

なのに読み心地は軽やか

その理由は、伊坂幸太郎さん特有の言い回しにあります。

言葉の端々にユーモアを感じることができて、犯罪が描かれるシーンですらクスッとしてしまうことも多くあります。

いちいちおしゃれでユーモラス。それでいて考えさせられる、伊坂幸太郎さん特有の言い回し。

私はそれを『伊坂節』と呼んでいます。

不幸だとか、病気だとか、仕事が忙しいだとか、
とにかく、自分が他の誰よりも大変な人生を送っている。
そういう顔をしている。
それに比べれば、あの鳩のほうが偉い。
自分が一番つらいとは思ってもいない

私の好きな1文です。

いちいちユーモラスなんです

それでいて、少しだけ哲学的。

このような柔らかい言い回しが多く登場して、とても軽やかな読み心地になっています。

もうひとつ。

『重力ピエロ』というタイトルに深く関わる名言を紹介します。

楽しそうに生きてれば、地球の重力なんてなくなる

心が軽くなる言葉だと思います。

というわけで、『重力ピエロ』のおすすめポイント3つ目は、『ストーリーは重いのに軽やかな読み心地!『伊坂節』全開の言い回し』です

手足のある本
手足のある本

読めば読むほど『伊坂節』がクセになるボン

ウバ
ウバ

『伊坂節』は本当にクセになります!

そんな『伊坂節』は、他の作品でも遺憾なく発揮されています。

他作品の紹介記事も書いていますので、よろしかったらご訪問ください
伊坂幸太郎作品レビュー一覧

さいごに

まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます。

少しでも『重力ピエロ』が読みたいと思っていただけたら幸いです。

本作は伝説的な書き出しで始まる物語。

長編小説なので、普段あまり読書をしない人には手に取りにくいかもしれません。

それでも読書初心者の方におすすめする理由は、『読書を楽しめるポイントが多い』からです。

上記したおすすめポイントはもちろん、緻密に張り巡らされた伏線回収も楽しめる。

さらには、読み終わった時に驚きと感動を味わえ、読書中はユーモアを感じることができます。

このように、とにかく読書をすることの魅力がギュッと詰まった小説なので、読めば必ず読書の面白さに気づけます

もちろん、読書が好きな人にもおすすめです

重めのストーリーをユーモラスに描き、軽やかな読み心地で読者を魅了する。

『家族とは何か』を知ることができる一冊

伊坂幸太郎さん『重力ピエロ』

一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。

最後の最後に。

『重力ピエロ』が面白いと思った方は、他にも伊坂幸太郎さん作品の紹介記事を書いていますので、ぜひご訪問ください。

今日はここまで。

それでは、佐世保の隅っこからウバでした。

皆様の今日が幸せな一日でありますように。

プロフィール
この記事を書いた人
ウバさん

佐世保の隅っこで読書をしているオッサン。
妻と二人の子どもと共に細々と生きています。
読書の面白さを広めたくてブログを開設。
『ウバログ』が読書好きの溜まり場なるように頑張っていきます!

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