私が伊坂幸太郎さん作品に沼った一冊!『アヒルと鴨のコインロッカー』

本紹介

ウバといいます。

突然ですが、皆さん『活字』足りていますか?

人間には『活字』でしか摂取できない栄養素があるとか、ないとか。

その栄養素、『読書』で摂取しませんか?

『ウバログ』では、普段あまり読書をしない方に、私が読んで面白かった本を紹介する記事を書いています。

このブログでは、読書に苦手意識がある人でも“一冊読めた”を体感してもらえるように、難しい言葉を使わず紹介しています。

そもそも私は難しい言葉を知りませんし……。

さ、気を取り直しまして、今回紹介する一冊は、こちら!

伊坂幸太郎さん『アヒルと鴨のコインロッカー』

「一緒に本屋を襲わないか?」からはじまる物語。

読めばきっと、あなたは読書を好きになる。

そんな一冊を紹介していきます。

この記事はとくにこんな人におすすめ
  • 普段あまり読書をしない人
  • 面白い小説を探している人
  • 活字不足が深刻な人

この記事では、あらすじから伏線の魅力、言葉選びの妙まで、順に紹介していきます。

あらすじ

大学入学のために仙台に引っ越してきた椎名。引っ越し先のアパートで出会った河崎に「一緒に本屋を襲わないか?」と持ちかけられる。

初対面なのに、だ。

標的は一冊の広辞苑。同じアパートに住むブータン人へのプレゼントらしい。

そんな話に乗る気などなかったはずの椎名は決行の夜、モデルガン片手に書店の裏口に立っていた!

この出来事と同時に語られる、二年前の不思議な出来事。

二つの話が重なりあう時、物語は驚きの結末へと導かれる──。

『アヒルと鴨のコインロッカー』の魅力

私が読書を好きになったきっかけの一冊です。

この本に出会って以降、私は読書の虜になってしまいました。

もう、これがとにかく面白い!

過去と現在を行き来しながら進んでいくストーリー。

一癖も二癖もある登場人物たち。

読者を驚かせる衝撃の真実。

「ページをめくる手が止まらない」とは、このことかっ!ってなりました。

ひとりの男を虜にする……。

いったいどんな物語なのか。

気になりますよね?

読書でしか摂取できない栄養素。

摂取していきましょう!

登場人物

まず、河崎というキャラクターがいます。

私はこの人物にずいぶんと振り回されました……主人公じゃないクセに。

初対面の人に本屋襲撃のお誘いをするくらいですからね、まともじゃないです。

主人公の椎名には、同情します。

もちろん本屋の襲撃にはしっかりした理由があって、読み進めていくうちに河崎に惹かれていく私もいました。

誰よりも優しい男です。

主人公の椎名。どこにでもいるような大学生なんです。

そこがいいんです。

私も含め読者は普通の人だと思いますので、彼が一番感情移入できる登場人物になると思います。

普通って何ですか?とかは、今は置いておきましょう。

ウバ
ウバ

他の登場人物は、実際に読んでのお楽しみです!

気持ちよすぎる伏線回収

この記事はネタバレなしで書いています。

しかし「伏線回収がありますよ」と書くこと自体がネタバレですよね?

と言われると痛い……。

それじゃ書くことが無くなりますので、大目に見てください。

と、いうわけで。

この作品の魅力は、なんといっても伏線回収の気持ちよさです。

後半、物語の真実が見え始めてからはじまる怒涛の伏線回収。

登場人物の何気ないセリフが、後に重要なことだったりします。

読書に慣れていない私は、何度戻って読み返したことか。

読書に限らずですが、ここまで気持ちのいい伏線回収を、この一冊に出会うまで経験したことがありませんでした。

とくに、普段あまり読書をしない人は一気に引き込まれるのでご注意ください。

読書って、面白いけれど怖いですよ……。

ウバ
ウバ

読書は中毒性がありますので用法用量を守って正しく摂取してください。

独特な言い回し

『アヒルと鴨のコインロッカー』をおすすめする最大の理由は何か。

それは著者である伊坂幸太郎さん独特の言い回しだと、声を大にして言いたい。

本当にクセになります。

私は勝手に『伊坂沼』とよんでいるのですが、今では肩までズッポシ沼っています。

たとえばこんなセリフがあります。

楽しく生きるには二つのことだけ守ればいいんだから。車のクラクションを鳴らさないことと、細かいことを気にしないこと。それだけ。

エモいっ!

「細かいことを気にしないこと」だけでもよさそうなところを、あえて「車のクラクションを鳴らさないこと」と入れてくる。

オシャレですね。

オシャレだけじゃなくて、車のクラクションの件を、あえて……おっと。

ここから先は書けない。

とにかく。

言い回しが素敵すぎるのです。

超ファンな私が書いていますので、若干盛っている感も否めませんが、読めば誰しも虜です。

この一冊をきっかけに、私の本棚は伊坂作品でいっぱいになりました。

読書家デビューの一発目ですごい作家を見つけた!

と興奮していたのですが、ずいぶんと前から活躍されている超売れっ子作家だと知って、恥ずかしい思いもしましたけれど。

ウバ
ウバ

読書からの栄養素、摂取したくなってきましたか?

さいごに

この記事を書くにあたり、改めて読み返してきましたが、何度読んでもすばらしい作品だと思います。

長編小説なので、普段あまり読書をしない人には少し長く感じるかもしれません。

それでもおすすめしたいと思ったのは、実際に私がこの小説に出会って、読書を好きになったからです。

人生を変える。

とまでは思いません。それは大袈裟です。嘘くさいです。

しかし、読書を好きになってもらえる自信はあります。

ゆっくりでいいと思うのです。

私も遅読家なんですよね。

時に「年間〇百冊読んでいます」みたいな人もいますが、年間一冊でもいいんです。

それで十分に『活字栄養補給』できます。

大切なのは、どんな本に出会うか。

私のすすめる一冊が、誰かの読書ライフに繋がるのなら幸いです。

伊坂幸太郎さん『アヒルと鴨のコインロッカー』

是非一度、お手に取られてはいかがでしょうか。

基本情報

タイトル:『アヒルと鴨のコインロッカー』

 著 者:伊坂幸太郎

出 版 社:創元推理文庫(東京創元社)

発 行 年:2006年(文庫版)

ジャンル:ミステリー・青春

本作以外にも伊坂幸太郎さんの作品を紹介しています。よければそちらものぞいてみてください。」

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、佐世保の隅っこからウバでした。

皆様の今日が幸せな一日でありますように。

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