伊坂幸太郎『ジャイロスコープ』感想レビュー│読書初心者におすすめ

本紹介
ウバ
ウバ

数あるサイトの中から『ウバログ』にご訪問いただきありがとうございます

皆様の読書ライフのお役に立てたら幸いです。

伊坂幸太郎さんの『ジャイロスコープ』は、七つの独特なストーリーが楽しめる短編集。

「普段あまり読書をしない人」

「手軽に楽しめる物語を探している人」

そんな方たちにおすすめの一冊です

本作の魅力を、私なりに丁寧に紹介していきます。
(実際に読んだ感想を交えて紹介します)

それじゃあ、早速いってみよー

この記事は、とくにこんな人におすすめ
  • 普段あまり読書をしない人
  • 手軽に楽しめる物語を探している人
  • ショートストーリーが好きな人
この記事でわかること
  • 『ジャイロスコープ』のあらすじ
  • 『ジャイロスコープ』の3つの魅力(ストーリー・読みやすさ・伊坂節)
  • 『ジャイロスコープ』をおすすめする理由

基本情報

タイトル:ジャイロスコープ

著者:伊坂幸太郎

出版社:新潮社

発行年:2015年

ジャンル:ミステリー/サスペンス/ヒューマンドラマ

あらすじ

蝦蟇倉市にある、スーパーホイホイの駐車場で、相談屋を営む稲垣さん。

プレハブの前に立てられた看板には『助言あり〼』

九日前に蝦蟇倉市にやってきた浜田青年は、ひょんなことから、アシスタントとして稲垣さんの下で働くことになる。

様々な相談を見聞きするうちに、ある一つの事実が見えてきて──。

『浜田青年ホントスカ』

とある組織で働いている松田陽一は、いつもミスをする。

それこそ去年のミスは『鉄板ネタ』だ。

その組織は、そこで働くにふさわしいと判断された人物のみ所属することができる。

ミスばかりの松田陽一が、そこで働くにふさわしいと判断された理由とは。

とある組織を舞台に、一年に一度の優しさあふれる物語が始まる。

『一人では無理がある』

『ジャイロスコープ』の魅力(感想込み・ネタバレなし)

『ジャイロスコープ』は、伊坂ワールド全開なストーリーが七編収録されています。

それぞれの物語が独特でクセがあって、しかしほんのりと優しさを感じます。

短いストーリーの中で、しっかり伏線回収まで楽しめて、内容の濃さは申し分なし。

様々な物語が、読者の心を掴んで離しません

そんな本作の魅力を、いくつかに分けて紹介していきます。

『ジャイロスコープ』の魅力① どれもが伊坂ワールド!独特でクセのあるストーリー

『ジャイロスコープ』には、七編の物語が収録されていますが、そのどれもが独創的。

伊坂ワールド全開で、どれを読んでも面白いんです

短いストーリーなのに、しっかり伏線回収まで楽しませてくれます。

『浜田青年ホントスカ』では、スーパーホイホイの駐車場で営まれている相談屋が舞台。

相談にやってくるお客はそこそこいて、それなりに繁盛しています。

相談内容も独特で、「妻の部屋の襖を破ってしまった」といった軽い相談から、「向かいに住む奥様が憎くて殺したい」といった物騒な相談まであります。

それに対する答えも独特。「赤ちゃんのせいにしましょう」やら、「隣の山中に輸送中の鰐が逃げたそうなので、奥様を連れて行って鰐に遭遇させましょう」といった、独特な答えで応対します。

プレハブの前の立て看板には『助言あり〼』なので、稲垣さんはあくまでも助言しかしません。

『一人では無理がある』では、とにかく松田陽一のミスが面白いんです。

とんでもないミスばかりなんですが、それが奇跡に繋がっていくところが素敵

とある組織の仕事内容も素晴らしく、読んでいて穏やかな気持ちになります。

『if』というストーリーは、ページ数にして二十ページほど。

その少ないページ数に、タイトル回収と爽快感がギュッと詰め込まれています。

他四編も独特なストーリーばかり

どれもが独立したストーリーなのですが、最後の『後ろの声がうるさい』ですべてが繋がるところもポイント。

順番は無視して読んでいいと思いますが、『後ろの声がうるさい』だけは最後に読んでください。

もう少し内容を紹介したいのですが、どのストーリーも超短編で、すぐネタバレになってしまうので断念。

伊坂ワールド全開で書かれた、独特で優しいストーリーこそ、『ジャイロスコープ』の魅力の一つです!

手足のある本
手足のある本

たった二十ページでも、本当に楽しめるボン

ウバ
ウバ

楽しめます

短いからこその面白さを味わってください

『ジャイロスコープ』の魅力② ストーリーだけじゃない!読者を魅了する『伊坂節』

『ジャイロスコープ』には、伊坂幸太郎さん特有の、独特な言い回しが多数散りばめられています。

読んでいて、それがとても心地よいのです

たとえば。

とあるストーリーに、トナカイの世話をしているキャラクターが登場するのですが、彼はトナカイと喋れるのでは?という噂が立ちます。

その噂に対して、彼は言います。

「──さすがに俺も、トナカイと喋るのは無理だよ。ただ」

「うちのかみさんよりは、意思疎通が図れているような気がしてならない」

いちいちおしゃれで、いちいちユーモラス

こんなセリフがどんどん飛び出します。

ストーリーが穏やかで優しいうえに、ユーモラスな言い回しが気持ちよくて、どんどん読み進めてしまいます。

伊坂幸太郎さん特有の、独特な言い回しを、私は勝手に『伊坂節』とよんでいます

読者を惹きつけてやまない、いちいちおしゃれでユーモラスな『伊坂節』こそ、『ジャイロスコープ』の魅力の一つです

手足のある本
手足のある本

伊坂幸太郎さんは、いつもこうなのボン

ウバ
ウバ

『ジャイロスコープ』に限らず、どの作品でも『伊坂節』は健在です

色々と紹介していますので、よろしかったらご訪問ください
伊坂幸太郎作品レビュー一覧

『ジャイロスコープ』の魅力③ 読書初心者にこそおすすめしたい!短編だからこその読みやすさ。

『ジャイロスコープ』の魅力は、本作が短編集であることです。

とにかく読みやすいんです

本作に収録されている七編すべてが短くて、簡単に読んでしまえます。

だからこそ、普段あまり読書をしない人におすすめしたい一冊なのです

とはいえ。

ただ短いだけではなく、しっかり面白いところがすばらしい

伏線回収やタイトル回収も楽しめて、読者の心を穏やかにして、ちゃんと心に残ってくれるストーリーばかりです。

気軽に読めて、面白くないと思ったら読まない。とりあえずこの話までは読んでおこう。

そんなことができてしまいます。

しっかり楽しめて、読書の面白さに気づかせてくれる。一つのストーリーを読み切ってしまえる快感を感じることもできる。

短編小説ということが、『ジャイロスコープ』の魅力の一つで、普段あまり読書をしない人におすすめする最大の理由です

手足のある本
手足のある本

一つの物語を読んでしまうということは、読書の面白さに気づくきっかけになるボン

ウバ
ウバ

そうですね。

『読んでしまうことができた』という成功体験は、読書を趣味にするきっかけになります

さいごに

まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます。

少しでも『ジャイロスコープ』の魅力が伝わったのなら幸いです。

本作は、伊坂ワールド全開で描かれる短編集ですが、そのどれもが面白くて贅沢な一冊です。

隅々まで『伊坂節』が散りばめられていて、短いのに伏線回収まで楽しめて。ストーリーも優しくて、穏やかな気持ちで読み進めることができました

短編が故に、ほとんど内容を書けないのが残念ですが、手に取って後悔なしの一冊です

伊坂ワールド全開で描かれる、独特なストーリーを七編収録した一冊

伊坂幸太郎さん『ジャイロスコープ』

一度、手に取られてはいかがでしょうか。

最後の最後に。

伊坂幸太郎さんは、短編集だけでなく、長編小説も多く書かれています。

長編小説にも挑戦してみようと思われた方は、ご訪問いただけたら幸いです。

今日はここまで。

それでは、佐世保の隅っこからウバでした。

皆様の今日が幸せな一日でありますように。

プロフィール
この記事を書いた人
ウバさん

佐世保の隅っこで読書をしているオッサン。
妻と二人の子どもと共に細々と生きています。
読書の面白さを広めたくてブログを開設。
『ウバログ』が読書好きの溜まり場なるように頑張っていきます!

ウバさんをフォローする
本紹介
シェアする
ウバさんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました