【本紹介】伊坂幸太郎『ガソリン生活』レビュー|読書史上最高の胸キュンミステリー

本紹介

伊坂幸太郎『ガソリン生活』車が語り手の可愛い冒険譚│読書初心者におすすめ

伊坂幸太郎さんの『ガソリン生活』は、車が語り手を務める一見変わった冒険譚です。車がとっても可愛くて、魅力的な物語。

「普段あまり読書をしない人」

「読書で胸キュンしたい人」

そんな方たちにおすすめの一冊です

少しでも本作の魅力が伝わるように、私なりに丁寧に紹介していきます。
(実際に読んだ感想を交えて紹介します)

それじゃあ、早速いってみよー

この記事は、とくにこんな人におすすめ
  • 普段あまり読書をしない人
  • 面白い小説を探している人
  • 読書で胸キュン体験をしたい人
この記事でわかること
  • 『ガソリン生活』のあらすじ
  • 『ガソリン生活』の2つの魅力(緑デミオ・ストーリー)
  • 『ガソリン生活』をおすすめする理由

基本情報

タイトル:ガソリン生活

著者:伊坂幸太郎

出版社:朝日新聞出版/朝日文庫

発行年:2013年/2016年

ジャンル:ミステリー/エンターテインメント

あらすじ

望月家の長男・良夫の運転する車に、「逃げているの。助けてくれないかな」と女性が飛び乗ってきた。

なんとその女性は、十年前に一般人と結婚して女優を引退した、荒木翠だった。

彼女を目的地まで送り届けて数時間後に、彼女が交通事故で急死したことを知る。

この出来事をきっかけに、望月家は様々な謎や事件に巻き込まれていく……。

物語の先にある衝撃の真実と、そこに描かれるたしかな家族愛。

車が語り手を務める独特な世界観で描かれる、望月家と愛車デミオの冒険譚が今はじまる──。

『ガソリン生活』の魅力(感想込み・ネタバレなし)

本作を読み終わった時、とにかく面白い物語だと思いました。

車がおしゃべりをするという独特な世界観。

それでいて、ストーリーはしっかりミステリー要素もあって読み応えもある。

じんわりと優しい家族愛に、穏やかな気持ちになれるラスト。

なにより、可愛すぎる『緑デミ』

この物語は、普段あまり読書をしない人でもしっかり楽しめる作品だと思いました。

そんな本作の魅力を、二つに絞って紹介していきます

『ガソリン生活』の魅力① 伊坂作品史上最強の可愛さ!通称『緑デミ』

秀逸すぎるストーリーよりなにより、まずは「緑デミ」の可愛さを伝えたい

主役である望月家の愛車、緑のデミオ。

通称:緑デミ(ミドデミ)

これがまあ、なんとも可愛い

本作はこの緑デミが語り手を務めます。

緑デミ以外にも、登場する車たちはそれぞれ意志を持ちガッツリしゃべります。

しかも設定がいちいち面白く、しゃべれる範囲は排出ガスが届く範囲だったり、二輪車とは意志疎通ができなかったりします。

鉄道に憧れているという点も可愛く、とにかく読者を魅了していきます。

それでいて、自分勝手には動けなかったり、その言葉が人間には届かなかったりと、現実的なところはしっかり現実的なのもすばらしい。

それが物語をいっそう面白くしてくれるのです。

緑デミは気づいているのに、それを人間に伝える手段がない

緑デミが求める行動とは逆の行動を主人公が取ったり、しかし緑デミは運転されるがままに動くしかなかったり。

そんな描写が多く、読んでいてもどかしい気持ちになります。

そのもどかしさすら、緑デミを愛おしくさせるのだから、まったく罪なやつです。

他にも、緑デミはこんな可愛いセリフも口にします(口というか、どこから喋っているのかは不明)。

「お手上げの気持ちになった。僕たち自家用車の言葉で言えば、ガルウイングドアの気分だ」

可愛すぎますね。ドアが手だったんだ……ってなりました。
(※ちなみにガルウイングドアというのは、上に開くタイプのドアです。スポーツカーなんかでよく見るアレです)

こんな可愛いセリフを言う車が語り手を務めるのだから、そりゃあ面白いわけです。

そんな緑デミの可愛さが、『ガソリン生活』の魅力の一つで間違いなし

ウバ
ウバ

とにかく緑デミが可愛いので、その可愛さに触れるためだけでも、本作を読む価値ありです

『ガソリン生活』の魅力② 没入感MAX!本格ミステリーと家族愛

『ガソリン生活』は、緑デミが可愛いだけではなくストーリーの秀逸さも魅力的

本作はしっかりと本格的なミステリー小説で、読み応え十分。

望月家が巻き込まれる様々な事件。散りばめられた伏線と、気持ちのいい回収劇。

人間目線だけでなく車目線でも物語が進み、謎と謎が複雑に絡み合っていきます。

そこに伊坂幸太郎さん独特の言い回しや登場人物のクセも相まって、心地のいい読書体験ができます。

──そしてラスト。

これほどホッコリして良いのだろうか……と思えるほど、温かい終わり方をします。

それは、物語の中心にあるのが望月家の「家族愛」だからです。

「ミステリーの皮を被った家族小説」とでもいいましょうか。とにかく読後感が気持ちいいです。

本格的なミステリーでありながら家族愛を描いたストーリーこそが、『ガソリン生活』の魅力の一つです。

ウバ
ウバ

緑デミの可愛さと、伏線回収も楽しめる本格的ミステリー。さらには家族愛まで堪能できる『ガソリン生活』で、心地のいい読書体験をぜひ

さいごに

まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます。

少しでも『ガソリン生活』の魅力が伝わったのなら幸いです。

この記事では、緑デミの可愛さにしか触れていませんが、その他の登場人物も魅力的なキャラクターばかりです。

主役の望月家の次男である亨も可愛くて、読んでいて好きになること間違いなしだと思います

また、伊坂幸太郎さんの他作品のキャラクターが登場したりして、思いがけない再会があったりして面白いです。

ストーリーも秀逸で、本格ミステリーからのほっこりなラストは筆舌に尽くしがたい美しさ

今まで読んだ小説の中でも上位を争うほど、私は本作のラストが好きですね。

伏線回収も楽しめて、とにかく最後まで心地のいい読書体験ができるストーリーです。

私の記事はネタバレ厳禁で書いているため、内容にはほとんど触れていません。

内容が気になるという方は、ぜひ読んでみてください。後悔は、絶対しない

車が語り手を務める、本格ミステリー&家族愛&胸キュン冒険譚

伊坂幸太郎さん『ガソリン生活』

一度、手に取られてはいかがでしょうか。

ちなみに。

『ガソリン生活』が面白かったという方は、他にも伊坂幸太郎さん作品の紹介記事を書いていますので、ぜひお訪ねください。

今日はここまで。

それでは、佐世保の隅っこからウバでした。

皆様の今日が幸せな一日でありますように。

プロフィール
この記事を書いた人
ウバさん

佐世保の隅っこで読書をしているオッサン。
妻と二人の子どもと共に細々と生きています。
読書の面白さを広めたくてブログを開設。
『ウバログ』が読書好きの溜まり場なるように頑張っていきます!

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