【日々】たぶん、バファリンの半分くらい

中の人の日記

今日、幼稚園の登園は歩きだと娘が言う。

四歳児の歩きでは一時間はかかると思われる距離を、結局一時間弱かけて歩いた。

ウォーキングを趣味にしている私にとっては物足りない距離だったが、子どもの歩幅に合わせて歩くのは疲れる。

なにより娘がハイテンション過ぎた。

文字通り、飛んで跳ねてはしゃいで大忙し。

前日遅くまで仕事だった私にとって、非常にしんどい登園だったが、はしゃぐ娘は可愛かった。

いつもより早めの帰宅をした娘を病院へ連れて行く。どうやら右耳が痛いらしい。

診察の結果は異常なし。

安心した。

病院の帰りに公園へ。オッサンの疲労は限界なのだが、はしゃぐ娘は可愛い。

私たちが来る前から遊んでいた小学生たちが駆け寄って来て、私にお菓子をくれた。

「いっぱいあるの!可愛いからあげる!たべてもいいよ!」と、元気がいい。

男の子三人と女の子一人。

某猫型ロボットがいたら完璧なのにと、どうでもいいことを考えながら「ありがとうね」と伝えた。

娘は照れて私の足にしがみついていた。

私から子どもを魅了するフェロモンが溢れているわけではないのだろうが、世界は優しさで溢れている。

世界とは言い過ぎな気がするが、少なくとも公園内は優しさでいっぱいだ。

急に冷え込んだ気温をよそに、あたたかい気持ちになった。

ベンチに座り、ふたりでもらったお菓子を食べた。

ふたりでと書いたが、娘が私にお菓子をくれることはなかったのだから、私は座っていただけだった。

「あたしは、あのおにいちゃんが好きー。だってイケメンだもん。あのお姉ちゃんも好きだけど」

と娘が言う。

もしかしたら、あの男どもは我が愛娘の気を惹くためにお菓子を渡してきたのか。

だとしたら、許せない。

もちろん冗談なのだが、この公園内で私だけが優しくない気がして笑えた。

一応、たいしてイケメンではなかったとは伝えた。

帰りに寄ったドラッグストアで、もらったお菓子より豪華なお菓子を娘に買い与えた。

大人になると、誰かに優しくするだとか、誰かのために行動するだとか、そういうことが難しくなる気がする。

きっと周りの目を気にし過ぎているのだろう。

良い人ぶっているやら偽善者やら言われることを、つい警戒してしまう。

そんなことは、本当はどうでもいいのにね。

ただ素直に、自分の気持ちに真っ直ぐに行動できる子どもたちが眩しくすら感じた。

帰宅後すぐにお風呂に入る。晩御飯を待たずして、娘は夢の中へ溶けていった。

何もない一日だったけれど、えらく満たされた一日でもあった。

きっと(身近な)世界は、半分くらいは優しいのだろう。

そんなことに気づいた日だった。

今日はここまで。

それでは、佐世保の隅っこからウバでした。

皆様の今日が幸せな一日でありますように。

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