職場での休憩時間は、もっぱら読書をしている。
安物のワイヤレスイヤホンを耳に突っ込んで、最近少しだけハマっているJAZZを聴きながら、部屋の隅っこで物語に没入。
読んでいる本が素敵であればあるほど、一時間という休憩時間の短さを実感する。
もっとゆっくり読書をしたいものだと嘆いたところで、働かねば食えぬ。
読書が好きになってしばらくの時間が経ったし、気づけば読書を誰かに薦めたくてブログまで始めた。
未熟ではあるけれど、本の紹介記事を書くのは楽しいし続けていきたいと思っている。
おそらくは本の魅力のごく一部しか伝えきれていないと思うし、客も来ないけれど……。
で。
そもそも、なぜ誰かに読書を薦めたいと思ったのだろうか。
いやいや知らんがな。と言いたい気持ちはわかるのだが、今読んでいる本が素敵すぎて、その理由を再確認した。
小川洋子さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』
本当に美しい作品だ。優しくて繊細で、読後感が心地よい物語だ。
少し前に書店で表紙に一目ぼれして購入。読み始めてから、『博士の愛した数式』の作者だと気づいたことは内緒だ。
それに少し調べたところ、作者の小川洋子さんはエッセイ本も出されているらしい……。
ぜひ、読みたい!こんな素晴らしい物語を書く人のことを、もっと知りたい。
そう、これこそが私が誰かに読書を薦めたいと思った理由だった。
「読書には、出会いがある」
これだよこれ。この「出会い」を体験してほしくてブログを始めたのだ。
そんな勢いで始めたブログ。まあ、誰も読まん。恐ろしいくらい読まん。
ここに気づいた人は、各SNSでこのブログを紹介してくださいな。
泣いて喜びます!
こちとらSEO対策とかよくわからんのだ。
他力本願!
と、心の声が漏れる前に書きたいことを書こう。
本紹介の記事を書くとき、書く前にその本を読み返すようにしている。
物語の内容を再確認すると同時に、その本に対する愛情を再確認するためだ。
好きな本しか紹介したくないし、紹介する以上は最大限の敬意をもって紹介する。
日記とは違って、言葉使いも丁寧に、絶対に否定的な言葉は使わずに、ただ愛情だけを乗っける。
何処の誰ともわからないオッサンが、作者が愛情を込めて書いた本を紹介するのだ。
決して嘘は書きたくないとも思っている。
それにしても『猫を抱いて象と泳ぐ』が素敵すぎた。
出会ってしまったと思ったし、胸の芯を撃たれた気分になった。
そういえば『博士の愛した数式』に出会ったのも今年に入ってからだった。
これはもう、運命だろう。
どちらもそれなりに古い作品なのに、出会ってしまった。
これが本の良いところだ。どれだけ昔の作品であっても出会うことができる。
出会ってしまえば、時間なんて飛び越えることができる。
唯一失敗したことといえば、騒がしい職場で読むべきではなかったというところだろうかね。
ゆっくり家で読むべきだったと後悔している。
しかしまあ、相方にJAZZを選んだのは正解だった。
穏やかな気持ちで読むことができた。
きっと、いつかこのふたつの本の紹介記事を、私は丁寧に敬意をもって書くことだろう。
もしかしたら、その記事を読んで本に出会う人がいるかもしれない。
そう考えると、もっとまじめにブログと向き合おうと思った。
だからとりあえず。
誰かこのブログに気づいて、各SNSで拡散よろしくですっ!
いやいや、拡散してもらえるような面白い記事を書けば?
とかは、言わないお約束。
今日はここまで。
それでは、佐世保の隅っこからウバでした。
皆様の今日が幸せな一日でありますように。



コメント