【本紹介】伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』レビュー|あたたかい出会いの物語。

本紹介

伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』出会いが織りなす六つの物語│読書初心者におすすめ

伊坂幸太郎さんの『アイネクライネナハトムジーク』は、六つの出会いが織りなす連作短編集です。

読書初心者の方にもおすすめの一冊で、優しくて温かい物語、心に残る名言、見事な伏線回収が魅力です。

「普段あまり読書をしない人」

「読み心地の優しい小説を探している人」

そんな方におすすめの一冊です

少しでも魅力が伝わるように、丁寧に紹介していきます。

それじゃあ、早速いってみよー

この記事は、とくにこんな人におすすめ
  • 普段あまり読書をしない人
  • 優しい物語を探している人
  • お気に入りの作家を探している人
この記事でわかること
  • 『アイネクライネナハトムジーク』のあらすじ
  • 『アイネクライネナハトムジーク』の3つの魅力(ストーリー・名言・伏線回収)
  • 『アイネクライネナハトムジーク』をおすすめする理由

基本情報

タイトル:アイネクライネナハトムジーク

著者:伊坂幸太郎

出版社:幻冬舎/幻冬舎文庫

発行年:2014年/2017年

ジャンル:ヒューマンドラマ

あらすじ

マーケットリサーチ会社に勤める佐藤は、アンケート調査のため街頭に立っていた。

いまどき街頭アンケートをしているのは、重なった不運でデータの入ったハードディスクとバックアップテープが破損したためだ。

そこで出会ったひとりの女性。その手にはマジックで「シャンプー」と書かれていて…

──アイネクライネ

観覧席に座った美奈子は、スタジオの中央で縮こまっている夫、小野学を眺めていた。

日本人初のヘビー級チャンピオンになった十九年前の映像が流れる中、美奈子は高校時代の友人である織田由美、の夫のことを思い出していた……。

──ナハトムジーク

(※短編六編のうち二編のあらすじとなっています)

『アイネクライネナハトムジーク』の魅力(感想込み・ネタバレなし)

『アイネクライネナハトムジーク』の魅力は、とにかく読み心地が柔らかくてあたたかい物語だというところです。

アイネクライネライトヘビードクメンタルックスライクメイクアップナハトムジーク

この六編からなる本作は、そのすべてが『出会い』をテーマに描かれています。

一見バラバラに見えるストーリーが、絶妙な距離感で交わっていくのは素晴らしいの一言

そのどれもがあたたかくて、読んでいてホッコリしてしまいます。

読めば必ず誰かと出会いたくなる本作の魅力を、いくつかに分けて紹介します

『アイネクライネナハトムジーク』の魅力① エモーショナルなストーリー

何回もしつこいと思われるかもしれませんが、『アイネクライネナハトムジーク』はとにかく読み心地があたたかいんです。

読み終わった後、読者はかならず優しい気持ちになります。

これ、絶対なんです

全六編のうち、読者によって一番好きなストーリーは違ってくると思いますが、そのどれもが優しい物語なので納得できます。

そこまで読者を優しい気持ちにさせるのは、『アイネクライネナハトムジーク』全編が、とてもエモーショナルなストーリーだからです。

つまり『エモい』んですよね。

本作では、とくに大きな事件なんかは起こりません。

ただ、日常に潜む小さな「偶然」が、小さな「奇跡」を生む瞬間が描かれているだけなんです。

そこがいい

描かれている出会いすべてが、まったく劇的ではないんです。

「誰にでも起こるような出会い」が描かれているからこそ、フィクションなのに近く感じることができて、エモいんです。

そんなエモーショナルなストーリーが『アイネクライネナハトムジーク』の魅力のひとつです

ウバ
ウバ

読後に優しい気持ちになるのは絶対です

『アイネクライネナハトムジーク』の魅力② 心に残る名言たち

『アイネクライネナハトムジーク』を語るうえで絶対に外せないのが、心に残る名言たちです。

その中で、私が実際に大切にしている名言があります。

自分が正しい、と思いはじめてきたら、自分を心配しろ、って

これは、ルックスライクに登場するセリフなんですが、ずっと大切にしている言葉です。

まさにって思うんです。

さらにこの後もう一つ。

相手の間違いを正す時こそ言葉を選べ

……すごく考えさせられませんか?

すごく胸に刺さる言葉たちが、それこそ溢れるほど登場します。

それらすべてが、伊坂幸太郎さん特有の独特な言い回しで、いちいちおしゃれでユーモラスなんです。

いやあ、クセになる

考えさせられるうえに、とてもユーモラス。

そんな名言たちが、『アイネクライネナハトムジーク』の魅力だと思うのです。

ウバ
ウバ

上で書いた言葉以外にも、本当に名言が多いです。

胸に刺さってくるので気をつけてください

『アイネクライネナハトムジーク』の魅力③ 伏線回収が生む奇跡

読書を面白い理由の一つに、伏線回収の気持ちよさがあると思うのです。

何気ないセリフが、あるいは何気ない行動が、読み進めていくと重要な出来事だったり。

「えっ、あれってそういうことだったの⁉」

「ああ、なるほどね……」

この感覚がとても気持ちいいんです。

その感覚にハマってしまうと、読書がどんどん面白くなっていきます

で、『アイネクライネナハトムジーク』なんです。

本作は伏線回収も素晴らしい

連作短編集ということもあって、六つの物語はバラバラなんですが、一本の線でしっかり繋がっています。

そして、それぞれの物語に小さな伏線が散りばめられていて、最後は見事に回収されます。

しかし派手ではない。

出会いをテーマに描かれた本作の邪魔をしない、とても穏やかな伏線回収になっています。

その先にあるのは、とても小さな奇跡の結末。

心地のいい伏線回収こそ、『アイネクライネナハトムジーク』最大の魅力です

ウバ
ウバ

伊坂幸太郎さんの伏線回収は、いつも見事です。

そんな伊坂幸太郎さんの他作品も、紹介記事を書いています。

宜しかったらお訪ねください。

伊坂幸太郎作品レビュー一覧

さいごに

まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます。

少しでも『アイネクライネナハトムジーク』の魅力が伝わったなら幸いです。

繰り返しにはなりますが、読み終わった後本当に優しい気持ちになれる物語です。

これは絶対です

ネタバレありなら、もう一万文字は書きたいくらいに魅力いっぱいなんです。

3つに絞って魅力を紹介しましたが、登場人物も魅力的なキャラクターばかりで、どこをとっても楽しめる一冊です

出会いが織りなす六つの物語

伊坂幸太郎さん『アイネクライネナハトムジーク』

一度、手に取られてはいかがでしょうか。

ちなみに。

『アイネクライネナハトムジーク』が面白いと思った方は、他にも伊坂幸太郎さんの作品紹介記事を書いていますので、宜しかったらお訪ねください。

今日はここまで。

それでは、佐世保の隅っこからウバでした。

皆様の今日が幸せな一日でありますように。

プロフィール
この記事を書いた人
ウバさん

佐世保の隅っこで読書をしているオッサン。
一男一女の父でもあります。
ここでは本を紹介する記事と、日々を綴った日記を書いています。
ブログ運営については無知のまま突き進んでいますので、至らない所があればご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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