『夜の国のクーパー』は読書初心者におすすめ!あらすじと魅力を紹介
今から紹介する、伊坂幸太郎さんの📘『夜の国のクーパー』は、猫が語り手を務める異国の物語。
「普段あまり読書をしない人」
「面白い小説を探している人」
そんな方におすすめしたい一冊です!
少しでも本作の魅力が伝わるように、私なりに頑張って紹介していきます。
それじゃあ、早速いってみよー!
基本情報
タイトル:夜の国のクーパー
著者:伊坂幸太郎
出版社:東京創元社
発行年:2012年/文庫版:2015年
ジャンル:ミステリー/ファンタジー
あらすじ
妻の不貞を理由に、仙台の港からひとり小舟で釣りに出たはずの私。
気がつくと見覚えのない土地の草むらで、蔓で縛られ身動きが取れずにいた。
仰向けの胸には猫が座っていて、「ちょっと話を聞いてほしいんだけれど」と声を出すから驚いた。
「僕の住む国では戦争が終わったんだ」と猫は語りだし、私はその物語に巻き込まれていく──。
『夜の国のクーパー』の魅力(感想込み・ネタバレなし)
『夜の国のクーパー』の魅力は、何といっても猫好きにはたまらない一冊!
猫が主役というわけではなくて、あくまで登場人物のひとりなんですけれどね。
彼ら……喋るんです。
そう、猫が喋るの!それがまた可愛い。
しかし猫の言葉を理解できるのは、主人公の「私」だけ。その設定が、読んでいて面白いんです。
そんな本作の魅力を、いくつかに分けて紹介していく!
『夜の国のクーパー』の魅力① 独特な世界観
本作の魅力を語るうえで、ほんの少しだけ物語の内容を書きます。
主人公の「私」が流れ着いた世界は、猫のトムが住む国(自国)と、鉄の国が戦争をしていました。
しかし、長らく続いた戦争は八年前に終戦。自国は負け、鉄の国の支配下に置かれる。
ある日、自国に鉄の国から兵士が送られてくる。兵士は自国に着くなり、
その場で国王を射殺するのだった。
この事態に、支配下に置かれた自国民は、「クーパーの兵士が助けに来る」と信じている。
この世界には、杉の怪物・クーパーが存在していて──。
……って、長い!
このまま物語全部書いてしまいそうなので、物語の説明はここまで。
とにかく物語の舞台は異国ということで、この設定がとても面白いんです。
自国は戦争に負け、鉄国の支配下に置かれ、国の外には杉の怪物・クーパーがいる。
自国はクーパー討伐のために、毎年決まった数の兵士を送り込んでいるんです。自国では、その兵士を「クーパーの兵士」とよんでいます。
──すでに謎だらけですよね?
自国、鉄の国、杉の怪物・クーパー、喋る猫。そして、そこに迷い込んだ「私」
なーんにもわからないまま、どんどん物語が進んで行きます。
だからこそ引き込まれてしまうんですよね。どんどん読み進めてしまうのです。
この、「謎だらけの異国」という舞台設定が、『夜の国のクーパー』を魅力的にしてくれています。

どんどん引き込まれてしまうので注意が必要です!
『夜の国のクーパー』の魅力② とにかく猫が可愛い
本作には、とにかく様々な猫が登場します。それぞれ個性もあって、とても魅力的に描かれています。
猫は、猫同士でちゃんと喋っているんですよね。事件の裏側とか見たりもするし。
しかしその声は人間には届かない。
そのもどかしさも面白い。
さらに、猫らしいと言いますか、ネズミを見ると攻撃性を抑えられなくなるんです。とにかく追いかけてしまう。
その先で描かれる、猫とネズミの物語も見応えあり!読者にとても考えさせる内容になっているんです。
物語の根幹を担っているんですよね、猫ちゃんが。
猫だからこその視点。猫とネズミの関係性。それらが読者に訴えかけるのは……。
猫の存在そのものが、『夜の国のクーパー』の魅力のひとつですね。

ちなみに。もちろん、ネズミも喋ります。
とっても流暢です、はい。
『夜の国のクーパー』の魅力③ 意外な結末
結末には驚かされるの一言。
とにかく読者の思考を裏切ってきます。
これこそが『夜の国のクーパー』の魅力そのもので、皆様におすすめする理由だったりします。
伏線回収もさすがで、ほんの小さい伏線が、所狭しと散りばめられているんです。
それを回収していく気持ちよさときたら、それはもう格別!
これは私の感想になってしまいますが、とにかく読んでいて面白かったし、予想外の結末に驚かされました。
自慢じゃないですが、一部は見破っていたんです。「これって、まさかこうじゃないかなー」と。
まあ、それすら間違っていたんですけれどね。
その結果、読み終わったときに、「あーやっぱ読書って楽しいっ!」ってなりました。
伏線回収の気持ちよさ。
予想を裏切る結末。
それらが本作の魅力そのもので、読書を面白いと思わせてくれる一冊になっています。

普段あまり読書をしない方が、読書の面白さに気づける一冊だと思います。
『夜の国のクーパー』の魅力④ 伊坂幸太郎さん独特の言い回し
『夜の国のクーパー』は戦争をテーマに扱っていて、内容は少し重くて暗いです。
ですが、語り手が猫だったり、著者の伊坂幸太郎さん独特の言い回しが面白かったりと、とてもユーモラスに描かれています。
そのため湿っぽくならずに、とても読みやすい作品になっています。
ちなみに。
伊坂幸太郎さん独特の言い回しを、私は勝手に『伊坂沼』とよんでいます。
この沼がとんでもなく深くて、なかなか抜け出せません!
本作から伊坂幸太郎作品に触れて、一緒に沼に浸かってみるのはどうでしょうか?

伊坂幸太郎作品をもっと知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!
さいごに
まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます。
私なりに『夜の国のクーパー』の魅力を伝えてきたつもりですが、少しでも伝わったでしょうか。
少しでも伝わっていればいいなと思います。
戦争の勝者と敗者。支配する側とされる側。猫とネズミ。
面白いばかりではなく、とても考えさせられる一冊になっていて、読書の面白さや大切さにも気づかされましたね。
自国と鉄国の未来は。杉の怪物・クーパーとは。そしてなにより、「私」の運命は!
伊坂幸太郎さん📘『夜の国のクーパー』
一度、手に取られてはいかがでしょうか。
ちなみに。
『ウバログ』では、他にも伊坂幸太郎さんの作品の紹介記事を書いています。
本書以外にも、読んでみたい作品が見つかるかもしれません。
ぜひ、お訪ねいただけたら幸いです。
今日はここまで。
それでは、佐世保の隅っこからウバでした。
皆様の今日が幸せな一日でありますように。



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