【本紹介】伊坂幸太郎『チルドレン』『サブマリン』レビュー|カッコイイ大人になるための指南書のような二冊!

本紹介

伊坂幸太郎『チルドレン』・『サブマリン』かっこいい大人になるための指南書│読書初心者におすすめ

伊坂幸太郎さんの『チルドレン』『サブマリン』は、「カッコイイ大人とはこういうものか」と気づかせてくれる物語。

家裁調査官が主人公の連作短編集『チルドレン』と、その続編『サブマリン』

少年犯罪という重いテーマを扱いながらも、独特のタッチでユーモラスに描かれていて、普段あまり読書をしない人でも読みやすい作品です

少しでも本作の魅力が伝わるように、私なりに丁寧に紹介していきます。

それじゃあ、早速いってみよー

この記事は、とくにこんな人におすすめ
  • 普段あまり読書をしない人
  • 面白い小説を探している人
  • 大人がかっこいい物語を探している人
この記事でわかること
  • 『チルドレン』・『サブマリン』のあらすじ
  • 『チルドレン』・『サブマリン』の3つの魅力(登場人物・言い回し・ストーリー)
  • 『チルドレン』・『サブマリン』をおすすめする理由

基本情報

タイトル:チルドレン

著者:伊坂幸太郎

出版社:講談社/講談社文庫

発行年:2004年/2007年

ジャンル:ヒューマンドラマ

タイトル:サブマリン

著者:伊坂幸太郎

出版社:講談社/講談社文庫

発行年:2016年/2019年

ジャンル:ヒューマンドラマ

あらすじ

『チルドレン』

家裁調査官の武藤は大変だった。

漫画を万引きして送致された少年との面会が、どうやら一筋縄ではいかない。

何よりも。

破天荒で口の悪い、しかしどこか憎めない先輩、陣内への対応に大いに苦労していた。

独自の正義感をもち、周囲を自分のペースに巻き込む彼を中心に起こる、不思議な事件の数々。

少しクセの強い五つの物語が一つに繋がったとき、予想もしない奇跡がすべてを包み込む──。

彼は言う。

「俺たちは奇跡を起こすんだ」

──そして物語は『サブマリン』へと繋がる。

貧乏くじを引くタイプの家裁調査官、武藤は、異動先で主任になった陣内と同じ組になる。

担当していたのは、無免許事故を起こした十九歳の少年。

多くを語らない少年に、武藤は苦労する。

一方でもう一人の担当、十五歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。

なにより、一番の問題は傍迷惑な上司、陣内の存在だった!

すべての事件の真実が見えたとき、きっと読者の心を温かくする物語──。

家裁調査官(家庭裁判所調査官)とは、家庭裁判所で取り扱っている家事事件や少年事件などについて、調査を行う人のことです。

『チルドレン』・『サブマリン』の魅力(感想込み・ネタバレなし)

両作品を読み終えた時、私の心に一つの決意が芽生えました

「私はカッコいい大人になろう」と。

本作のとある名言を、今も大事にしています。

その名言も含め、両作品の魅力を書いていきます

魅力は、大きく分けて二つです。

クセのある登場人物面白いストーリー、そして読み心地のいい言い回しです。

しれっと三つありますが、それぞれ分けて紹介していきます

ウバ
ウバ

『チルドレン』・『サブマリン』ありますが、両作品まとめて紹介しています。

『チルドレン』・『サブマリン』の魅力① 登場人物たち(とくに一人)

両作品通して、魅力全開なキャラクターが一人。

その名も陣内です。

もちろん、他にも魅力的なキャラクターは存在します。

盲目の永瀬や、その恋人の優子。盲導犬のベスも面白い。

家裁調査官の武藤だって魅力的です。

しかしここでは陣内についてだけ語りたい。

冒頭、私は「かっこいい大人とはこういうことか」と気づかされる作品だと書きました。

その「かっこいい大人」陣内です。

破天荒で型破り。自分が正しいと信じて疑わない。

常に周囲を巻き込む、迷惑極まりない存在。

口も悪いし……。

悪口しか書いていない気がしますが、それでも惹かれてしまうのが陣内という男です。

登場人物の全員が、陣内の存在に苦労しながらも好きでいます。

もちろん。読者もかならず彼を好きになることでしょう。

私の、我が子に対する考えを変えさせた陣内の名言が一つ。

「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ」

はい、かっこいいまさにその通りだと思います。

──その他、名言多数。

陣内のこと、気になりませんか?

ぜひ、彼にだけでも出会いに来てはいかがでしょうか。

おもに……と言いますか、ほぼ陣内のことしか書いていませんが、個性豊かでかっこいい登場人物たちが『チルドレン』『サブマリン』の魅力の一つです。

ウバ
ウバ

陣内のかっこよさはガチなので、つい熱が入ってしまいました

『チルドレン』・『サブマリン』の魅力② 独特でクセのある言い回し

両作品を通して、伊坂幸太郎さん特有の独特でクセのある言い回しが多く登場します。

それがいちいちおしゃれでかっこよくて、読み心地がいいんです。

「タイム・イズ・マネーと言うじゃないか。時間は金ってことは、金を預かるのが銀行なんだから、ここには時間だってあるんじゃないか。そうだろう?」

ちょっと何言ってんのかわからないんですが、クセがあっていいですよね。

ちなみにこのセリフが登場するのは、『チルドレン』のたった十二ページ目です。読み始めてすぐです。

これだけで、ここから先に独特な世界が広がっていることを予感させます。

これ以外にも、クセがあっていちいちおしゃれなセリフが多数出てきます。

そんな言い回しで展開されるキャラクター同士の掛け合いなんかも最高で、ユーモラスでとにかく読み心地がいいんです。

読者を惹きつけてやまない、伊坂幸太郎さん特有の言い回しは、『チルドレン』『サブマリン』の魅力の一つです。

ウバ
ウバ

伊坂幸太郎さん特有の、独特でクセのある言い回しは、他の作品でも遺憾なく発揮されています

色々と紹介記事を書いていますので、よろしかったらお訪ねください。
伊坂幸太郎作品レビュー一覧

『チルドレン』・『サブマリン』の魅力③ 読者を惹きつけるストーリー

両作品最大の魅力は、なんといってもストーリーが素晴しいことです

決して派手ではないんですが、しっかり読者を魅了するストーリーになっています。

まずは『チルドレン』からご紹介。

本作は五つの物語(バンクチルドレンレトリーバーチルドレンⅡイン)からなる連作短編集になっています。

五つの物語すべてが、陣内の魅力を遺憾なく発揮していて、最後までずっと楽しく読み進められます。

全体的にちょっとしたミステリー要素も含んでいて、しっかり伏線も張られています。

それを回収した時の気持ちよさは爽快で、「読書って面白いな」ってなります

どのストーリーも素晴らしいのですが、チルドレンⅡで陣内が言った「俺たちは奇跡を起こすんだ」の意味が分かった時は泣きましたね。

つづいて『サブマリン』

本作は前作『チルドレン』から十三年後の話になっていて、長編小説となっています。

続編とはいってもしっかり独立した作品ですので、こちらだけ読んでも楽しめます

しかし引き続き登場しているキャラクターも多いので、前作を読んでからの方がおすすめではあります。

無免許運転事故にネット犯罪と、取り扱っている内容は重めなんですが、陣内のお陰でユーモラスなストーリーになっています。

前作同様、ミステリー要素もあってしっかり伏線も張られているストーリーは流石の一言です

派手ではない、しかしクセになる。伏線回収も楽しめて、最後まで読者を飽きさせない。

そんな中毒性のあるストーリーこそ、『チルドレン』『サブマリン』最大の魅力です!

ウバ
ウバ

両作品とも、陣内の魅力が遺憾なく発揮された作品になっています

さいごに

まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます。

少しでも『チルドレン』『サブマリン』の魅力が伝わったのなら幸いです。

本来なら二作品を別々に紹介したかったのですが、出来れば両方を手に取ってもらいたいく思い、こういう形での紹介になりました。

もちろん、どちらか片方だけ読んでも十分に楽しめる作品だと思います。

私自身、この記事を書くために改めて読み返したのですが、結局は陣内に魅了されてしまいましたね。

本当にかっこいいキャラクターです。

まあ、実際に近くにいたら疲れるとは思いますが。

なにより、普段あまり読書をしない大人にこそ読んで欲しいと思いました。

読みやすく、それでいて考え方を変えさせる魅力もある。

大人にこそ刺さる作品だと、心から思いました。

家裁調査官が主人公の、かっこいい大人とはなにかを知ることができる物語

伊坂幸太郎さん『チルドレン』・『サブマリン』

一度、手に取られてはいかがでしょうか。

ちなみに。

『チルドレン』『サブマリン』が面白いと思った方は、他にも伊坂幸太郎さんの作品を紹介していますので、よろしかったらお訪ねください。

今日はここまで。

それでは、佐世保の隅っこからウバでした。

皆様の今日が幸せな一日でありますように。

プロフィール
この記事を書いた人
ウバさん

佐世保の隅っこで読書をしているオッサン。
一男一女の父でもあります。
ここでは本を紹介する記事と、日々を綴った日記を書いています。
ブログ運営については無知のまま突き進んでいますので、至らない所があればご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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