ここ数日は何度も同じことを書いているような気がするが、どうやらまだ『猫を抱いて象と泳ぐ』の余韻から抜け出せずにいた。
いた。ということは、ようやく抜け出すことに成功したのだった。
読書でここまで余韻を堪能したのは、読書を好きになるきっかけになった、伊坂幸太郎さんの『アヒルと鴨のコインロッカー』以来だ。
そこから伊坂沼にドップリなのだから、この先に小川洋子沼にハマるのが目に見える。
ま、それはそれでいいと思うのだ。好きな作者が増えるということは、それだけ世界が広がるということなのだろうから。
いつまでも余韻に浸っていては読書ライフが終わってしまう。
そろそろ次の本を読み始める時だ!
と、いうことで。
今から読み始める本は、朝井リョウさんの『正欲』
はいっ、鬼有名な作品らしいですね。
文庫本の帯に〇〇万部突破!と書かれていました。売れに売れまくっている本ですね。
さらには「読む前には戻れない」的な言葉まで……。
楽しみ過ぎてたまらんです。
……。
…。
最初の数ページで心持って行かれました。
まだどのような作品なのかすら掴めていませんが、これ絶対面白い奴やん!
どんどんページめくってしまいそうですねえ、これ。
また、私は出会ってしまったようです。
私の数少ないXのフォロワーさんが、小川洋子さんのことを「変態的」と言われていた。
じつは『猫を抱いて象と泳ぐ』の魅力をどう表現していいかわからなかったのだ。
それを『変態的』と言われ、ピッタリとくるものだから笑える。
なるほど、たしかに変態的だと、腑に落ちた。
これは決して馬鹿にしているのではなく、本気で褒め言葉としての「変態的」なのだ。
よもや世界は「変態」を褒め言葉に使う時代になった。
同じ変態として嬉しい限りである。
私に対しての変態は、褒め言葉ではないほうの変態かもしれないが。
で、読み始めた朝井リョウさんの『正欲』も、すでに変態の匂いがしてきている。
よくよく考えると、伊坂幸太郎さんもほどよく「クセが凄い」作者だ。
いつのまにか変態ホイホイみたいになっている私に気づいてゾッとしている。
もしやと本棚を見返すと、そこに並ぶ本のほとんどが変態的な作品ばかりだった……。
ここからタイトル回収に持って行くのは少し難しい気もするが、無理矢理に回収に向かうとする。
そんな“変態的読書愛”をこじらせている私が、最近とくに気になっている活動がある。
それは「ブックサンタ」といわれる活動だ。
詳しくは公式のホームページをお訪ねいただけたらと思うのだが、とても素晴らしい活動だと思う。
物凄く簡単にいえば、どこかの誰かへ本を届ける活動だ。
読書をはじめてしばらく経つし、読書って最高だぜ?との思いでブログまで立ち上げた。
どうせならとアフィリエイトリンクを張って、あわよくばお金を稼ごうとまでしている。
そんなに読書を薦めたいのならば、直接本が届くこの取り組みに参加しない理由がない。
今はどんな本を選ぼうか考える時間が楽しい。
何冊か候補はあるが、そこから厳選して最高の数冊を選びたい。
手に取った人が笑顔になるような、その人の人生の糧になるような一冊を選ぼうと思う。
なるべく変態的になり過ぎないように、努力はするつもりだ。
誰かの役に立ちたいという、私の中の善人的というか偽善的というか、そんな部分がざわついている。
変態的で偽善的。私はいったいどんな人間なんだろうか。
いや、知らんがな。
気づけばとっ散らかった日記になってしまった。
今日はここまで。
それでは、佐世保の隅っこからウバでした。
皆様の今日が幸せな一日でありますように。



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